もんじゃ焼きで有名な中央区月島。この地を訪れる人々は、ほぼもんじゃ目当てといってもいいだけに、当然もんじゃ焼きを守っていくための組織が存在する。
その名も「月島もんじゃ振興会共同組合」。約60のもんじゃ焼き店が加盟し、月島=もんじゃ焼きという伝統を守り続けている。

なにせ、「月島もんじゃ振興会共同組合」公式ウェブサイトによれば、最近は修学旅行や団体旅行などで「昼食は月島でもんじゃを食べる」という企画が増えているらしい。そこで大人数の旅行者が来ても街全体で対応できるよう、組合が申し込みを受け付け、調整していくことになっている。

その「月島もんじゃ振興会共同組合」事務所が置かれている「アイ・マークタワー」は、同地区を代表する高級分譲賃貸マンションだ。
地下鉄「月島駅」から徒歩1分。地上32階で、ペットもSOHOも可。さらにオール電化と、これ以上ない居住環境の備えた物件といえるだろう。

一度、月島を訪れた時、どの店に入ればいいか分からなかった自分は、振興会事務所の前に大きな机と看板が置かれ、店案内をする若者を見つけた。
同じ振興会内とはいえ、各店舗で味や趣向ももちろん異なる。こちらが「どんなもんじゃが食べたいか」を伝えると、受付の若者たちは丁寧に解説・案内してくれたのだ。

正式なアルバイトだったのか、あるいはボランティアの若者だったのか。
いずれにせよ地元の文化を守りたいという、日本の下町らしい志が見えたような気がした。

ここ最近、若者の間に新たな風が吹いている。その代表格は徳島の「make.appプロジェクト」だろうか。
徳島大学内の有志チームが、高齢者用のiPhoneアプリ「とくったー」を開発。孤立化していく高齢者が自宅にいながら他者とコミュニケーションが取れ、またワンタッチで現在の状況をツイートできる。
そうした「見守られ隊」と呼ばれる高齢者の孤立化を、「見守り隊」という最低年齢20歳の有志たちが防いでいくシステムということで、各メディアにも取り上げられた。

各地の再開発が進む東京。もちろん、再開発は新たな街づくりのキッカケにすぎない。ずっとその地に住んできた人たち、あるいは再開発に導かれた人々が、ひとつのコミュニティーを育てていかなければならない。

そんな日本が失ったような気がしていた未来を、もう一度垣間見たような月島での出来事。取り急ぎ、「アイ・マークタワー」に入居すれば、もんじゃ焼き点選びで苦労することはないだろう。

その後の未来は、きっと僕たちの手の中だ。

 

Comments are closed.

© 2011 高級賃貸情報局